1巻と比べるといまいち面白味に欠けたかなと感じた。しかし、童話に出てくるいわゆるいい人っていうのは、確かにいい人なんだろうけど、無茶苦茶な人間が多いなと感じた。「漁夫とその妻の話」は、最後には妻が神になりたい等と言い出すなかなか豪快な話だったが、最後に元の生活に戻ってしまうって言うのは、甘い話だと感じた。普通だったら、こんな欲望に狂った人間はもとより酷い生活になってしまうという落ちが付くのではないかと思ったが、所詮一時の夢でしかないものなんだねって考えるとそんな結末になるのかなって感じもした。