この巻で、恐らくカイルロッドの次によく登場したキャラクターミランシャがムルトの作った疑似生命であることが解り、塵となって消えていった。このキャラクターは、よく登場したこともあって思い入れが強い面もあっただろう。消えていくのに悲しさを感じたが、劇的な演出であったとも感じた。終わりの方で再びイルダーナフがカイルロッドと同じ所に現れるが、ミランシャが居ないことに寂しさを感じる。次々に姿を消していくキャラクターが多く寂しいものがあるが、それぞれが姿を消すところの描写には満足という表現はおかしいが、納得できる。
 最後にはカイルロッドが決心を固めるが、今まで以上に目標が見えているようで、あまりにも漠然としている。これからの展開には、期待させられる。