4月になったので、新社会人に向けてという意味も少し込め、
よく仕事の基本と言われる「ホウレンソウ」について
思うことを書きたいと思います。


ホウレンソウとは、報告・連絡・相談の頭2文字ずつをつなげた言葉で、
上司や関係者に報告・連絡・相談をして仕事を進めることが大切、
仕事の基本の標語のように使われます。


そのこと自体は大切なことで否定するつもりは無いのですが、
ホウレンソウが仕事になってしまっているビジネスマンが
少なからずいることが気になっていたりします。


仕事は「お客様にサービスを提供して、対価をきちんともらうこと」であり、
「ホウレンソウ」はそれを実現するための手段の一つでしかありません。


仕事を進める中で、リスクを感じたときや判断に迷ったときに、
ホウレンソウを活用して(上司や同僚に、報告・連絡・相談することを通じて)、
よりよい解決策を見つけて、それを実行するというのが仕事です。
# もちろん、単純に作業が終わったという報告が大切なケースもありますが


 ①状況や問題を把握する
 ②よりよい解決策を検討する
 ③解決策を実行する


仕事のプロセスを上記のように整理すると、
②のプロセスをアシストする役割がホウレンソウということになります。


どんなに丁寧な報告をしたとしても、
現場で実際に、お客様に接していたり、物作りをしていたりする自分よりも
上司の方が状況や問題点を詳細に把握できるケースは少ないでしょう。
上司の判断を仰ぐ必要がある場面が全くないとは言いませんが、
上司との相談は(経験や第三者からの視点という意味で)助言を求める程度にして、
あくまでも自分で主体的に考えるということを大切にして欲しいなと思います。
自分で考えることに加えて、上司からの知見を吸収する
というスタンスの方がスキル向上もしやすいはずです。


残念ながら、
自分では何も考えずに、情報を右から左に流すだけ。
判断を仰ぐばかりで、言われたことだけ実行して、
その結果として問題が起きて、指示通りにやっただけと開き直る。
というようなビジネスマンが少なからずいるのが現実です。
# 自分で判断しない=自分でリスクをとらない、なので、
# 処世術としては正しいかもしれませんが、


「お客様にサービスを提供して、対価をきちんともらうこと」を仕事と考えれば、
そのようなホウレンソウにはなり得ないはずなので、
ホウレンソウを「手段として」上手く使って仕事をして欲しいなと思います。


などと、4月らしいことを書いてみました。。