いじめは僕自身中学時代受けたけど、この本に出てくる程ひどいことはなかった。いじめられているときの気持ちとかは、確かにおかしくなっていて、殺してやるとか思った記憶あるけど、そんな風に考えることを否定してしまうことは、よけい本人の絶望を招くんじゃないかと思う。自分は馬鹿で生きていても仕方がないと思わせたりとか。そういえば、いじめられていた頃友達に、「殺したい奴おるけど、良く切れるナイフって何処に売ってるかなぁ」って聞いたことがあった。その時友達が、「○○製のナイフが良く切れるらしい」と教えてくれた記憶がある。あの時、「あほなこと考えんな」とか言われてたら、変わってただろうなぁ。とか、いろいろ思い出された。
 この本の作者は、やっぱり甘いと思う。いじめられて告発してきた人ばかりの事書いてるけど、告発すらできない人はたくさん居るだろう。その人は結局自殺する勇気もなく、丸く収まるんだろうけど本当にそれでいいのか。それこそ、文部省の表面的な調査の結果とつながるんじゃないのか。