少し古い本で一度途中まで読んでいたものだが、本棚を整理していて出てきたので読み返してみた。ソフトバンクの孫さん、楽天の三木谷さん、ライブドアの堀江さん、サイバーエージェントの藤田さんらの次の時代の起業家として、mixiの笠原さんやゼロスタートコミュニケーションズの山崎さん、チームラボの猪子さん、パイパーボーイの家入さん、はてなの近藤さんなどが紹介されている。ナナロク世代中心の、私自身と同世代の起業家が多く取り上げられており興味深く読み進めることができた。
 私と同い年のチームラボの猪子さんがNHKの新・電子立国を見てITの世界の可能性にワクワクした話、ペイパーボーイの家入さんが子供のころにパソコンに夢中になった話などは自分に照らし合わせて共感できる部分が多かった。また、ゼロスタートコミュニケーションズの山崎さん・羽田さんがライブドアの堀江さんに無茶ぶりのような形で仕事を任せられて必死になって取り組んでいた話を読むと、彼らのスキルやモチベーションの凄さもさることながら、それを感じて任せた堀江さんは魅力的な人だなと思った。はてなの近藤さんは、やはり変わった人というとらえ方で紹介されている。まずはアナログから入りデジタル化するのはその後という、この人の考え方は当たり前すぎる。当たり前に考えればまずはシステム化というのは無駄が多すぎるのだが、一般的に見ると(こんなIT化の時代に)変わっているな、というように見えるんだろうなと感じた。