毎日jpから引用


就職情報大手の毎日コミュニケーションズは10日、
11年春卒業予定の大学生、大学院生の
就職企業人気ランキングを発表した。
景気低迷を反映し、不況に強いイメージがある食品や鉄道などが上位を占めた。
 http://mainichi.jp/life/job/news/20100311ddm008020087000c.html


毎年のように「若者が安定志向だ」というような事が言われているが、
10年以上前から、
子供が大きくなったらなりたいものは「公務員」だった訳で、
当たり前の結果と言えば、当たり前の結果と言えるだろう。


ところで、ちょうど10年前、僕も新卒として就職したわけだが、
当然のように大企業を目指して就職活動を行った。
が、僕が大企業を目指したのは長期的な安定を求めていたからではない。


当時(2000年)は、
ISDNが普及し、iモードのサービスが始まったばかりという時代。
当然僕自身も、ITを用いた人と人とを結びつける仕事をしたいと考えていた。
そこで、ベンチャー企業の起業家や、
技術系の書籍を出版しているような著名なエンジニアなどの経歴をみると、
NTTのような大企業出身の人が多そうだということが分かった。


そこでは僕は、まずは大企業に入って人脈を作らなければ、
そういった仕事をすることはできないと考えて、大企業を志向した。


決して長期的な安定性を求めていたわけではない。


この10年を振り返って考えると、
目的としていた人脈形成ができたかと言うと、疑問だ。
ベンチャーで四苦八苦した方が人脈形成には良かったかも知れない。
# ifの話をしても仕方がないが、


だから、これから就職活動をする人には、
「大企業なんて入っても仕方ないよ」と言いたくなる気持ちがある。


でもそれは大きなお世話で、
自分で納得できる理由を持った上で大企業を目指すならそれでいい。
大企業に入ったら入ったで、ベンチャーでは得られない経験も得られる。
その経験が価値あるものかどうかは、僕にはまだ分からないが、
それをその後の人生に生かせるかどうか、(僕も含めて)その人次第だ。


「安定志向だ」とかいう声は無視して、
これから就職活動をする人には、自分が納得できる活動をして欲しいと思う。