1988年から89年にかけ、
東京都や埼玉県で女児四人を殺害した連続幼女誘拐殺人事件の
死刑囚の刑が執行された。


事件が起きたのは、現在(2008年)から20年前のことだ。


当時のテレビでは、
大量のビデオテープが並べられた死刑囚の部屋が映され、
如何に犯人が異様であったかが、語られていた記憶がある。


そして、このような映像の影響から、
自分の趣味の世界に閉じて、
社交性に乏しい人を「オタク」と呼ぶようになり。
また、「オタク」というものは忌み嫌われるようになった。


この事件を通じて作られた、
20年前の「オタク」像はそんな感じだったかと思う。


20年後の現在に目を移してみると、
その道を極めた「オタク」などは、好感を持たれる事も多い。
「オタク」は、その趣味や、その趣味がある人生を
楽しんでいるように見える。
少なくとも、僕の中では昔のような暗い印象は無くなった。


今となっては、人と少し違う趣味があるだけで、
「オタク」と言うレッテルを貼られ、忌み嫌われることもない。
だから、堂々と趣味ができ、社交的になることもできる。


未だに「オタク」を忌み嫌う人も居るが、
僕は、世の中の見方が、
このように変わってきている事は素晴らしいと思う。


人と違う趣味があるから何?
好きなら好きでいいじゃないか。
それで、人生が楽しければ(人に迷惑をかけてはダメだが)。
それを理由に人から忌み嫌われる事が無ければ、もっといい。


そして僕は、
夢中になれる趣味がある「オタク」が、うらやましいとさえ思う。