むかしむかし、僕が中学生とか高校生くらいだった頃、
「遊ぶな」と「勉強しろ」を、同じような意味に捉えていたような気がする。


当たり前の事だが、「遊ぶな」と「勉強しろ」は全く別の意味の言葉だ。


テスト期間中などに、昨日見ていたテレビ番組の話なんかをしていたりすると、
「おいおい、勉強しろよ」などと言われたりすることがあった。


ありがちな会話だけれど、これはちょっとおかしい会話だったりもする。
「テレビ番組を見ていた」=「遊んでいた」と言うことは成り立っても、
「テレビ番組を見ていた」=「勉強しなかった」という事は成り立たない。


「よく学びよく遊べ」などという言葉もあるように、
「よく勉強している」と「よく遊んでいる」は共存できる。


と言うより、僕の経験からは、
勉強ができる人は、往々にして「よく遊んでいる」人が多いと思う。
勉強ばかりしていて、遊んでいないとストレスが溜まり、
成果も出ない(勉強ができるようにはならない)のではないかと思う。


等ということを、ふと思ったのは、グーグル社の労働環境のイメージから。
グーグル社のオフィスは、大学のサークルのようなノリらしく、
ラフな格好で、自分の好きなおもちゃに囲まれ、菓子を食べながら、
仕事ができるような環境なのだとか。
傍目には、遊んでいるようにしか見えないが、
きちんと仕事もしているし、もちろん遊んでも居るのだろう。
「よく仕事しよく遊んでいる」人たちと言えるのではないだろうか?


そんなグーグル社は、IT技術者の働きたい会社No.1なのだとか。
きっと、よく仕事しよく遊べる環境を求めているIT技術者が、多いのだろう。


ただ、「よく仕事しよく遊ぶ」のと「遊んでばっかり」は、
まったく違うことなので、
グーグル社の採用では、その応募者が、
「よく仕事しよく遊ぶ」タイプなのか「遊んでばっかり」タイプなのかを、
しっかりと選別していくことになるのだろう。