「時代には、その時代にあったラブストーリーの形がある。」
などという書き出しだが、別にたいしたことを書くわけではない。


ラブストーリーに限らず、
どんな物語でも起承転結の「転」のようなものないと盛り上がらない。


ラブストーリーで言うならば、「転」にあたるものは、
恋愛に置ける障害にあたる。


古い物語であれば、
「身分の違い」であったり、
「親の反対」であったり、
「敵国同士」であったり。


そんな障害が描かれてきた。


ところで、近頃のラブストーリーでは、どんな恋愛の障害が描かれているのだろう?
「不治の病」とか、
「貧乏」とか、
「仕事に対する価値観の違い」とか、
それから、
「すれ違い」と「誤解」を障害とするのも一時期よく流行った。


今時、
「親の反対」が恋愛の障害になるというのは実感としてしっくり来ないし、
こういったものを恋愛の障害として描くラブストーリーが一般的なのだろう。


と思って、ふと考えてみると、
今、TBSで放送している「花より男子2」は、
思いっきり、
「身分の違い」「親の反対」というパターンにはまっているということに気がついた。
原作の人気というのも大きいとは思うけれど、
流行のパターンを外し、あえて古いパターンを持ってくるというのも、
ヒットの要因なのかもしれない。
なんてことを、ふと考えた。