医薬品業界の解説本。医薬品業界の動向や、業界の構造、仕事内容、医薬品開発の視点、法、医療保険と薬価などの視点から解説が行われている。医薬品は、利用者の立場ではかなり身近なものだが、その製造の話となると全くと言っていいほど知らないことが多かったと思う。そのため、言葉のレベルでは聞いたことがあるというものはあっても、内容としては知らないことが多く、この本の内容はかなり新鮮に感じることができた。
 医薬品業界では合併が頻繁であること、政府の医療費抑制策によって儲けがすくなることが見込まれること、医薬品業界は新薬の開発が肝になるということ、新薬に対してジェネリック医薬品という安価な医薬品にも注目が集まっているということ。そしてそれぞれが関連していること。などいろいろな知識を得ることができた。医薬品業界の知識意外に、少しだけ医薬品の技術的な側面にも触れられており、そちらも興味深かった。