過去にてるてるの日記帳で「少子化対策」について触れたことがある。


少子化対策という視点
 http://t-mikami.net/diary/2005/04/post_18.html


最近、ニュースでも少子化対策関連の話題がちらほら耳にする。
近頃の少子化対策は、以下のような考え方がなされることが多い。


少子化が進むメカニズム:
 女性が働く → 子育ての担い手が居ない → 子供を作れない


対策の考え方:
 「女性が働く → 子育ての担い手が居ない」とならないように、
 (男性による子育ての支援を含めて、)
 女性が働きながら子育てを出来る環境を整える。


これって、本当かな? と僕は疑っている。


上記のような理由も、少しはあるのかも知れないが、
次に示す①②のようなメカニズムの方が、
少子化問題に、大きな影響を与えていると僕は考える。


少子化が進むメカニズム①:
 終身雇用制でなくなる → 将来の収入が不安 → 子供を作れない


少子化が進むメカニズム②:
 正社員になれず、収入不安定 → 結婚できない → 子供を作れない


本当に効果のある少子化対策は、
働く女性を支援する事ではなく、働く意志のある男性を支援する事
なのかも知れない。と、僕は思う。


もちろん、僕の考えた理屈が正しいとは限らない。
けれど、本気で少子化対策する気があるのであれば、
少子化が進んでいる原因をきちんと調査して対策を打ち出さなければならないはずだ。


働く女性を応援しようという社会の風潮に流されて、
少子化対策に関して効果の薄い対策に、
お金をつぎ込んでいるような気がしてならない。


補足だが、僕は働く女性を支援しなくて良いと言っている訳ではない。
ここで言っているのは、「働く女性の支援」と「少子化対策」を、
あやふやに考えるのは好ましくないという指摘。