この巻では、主人公たちと蛇との戦いを描いていて、その結末はシャオロンという友と共に蛇が死んでいくという形だった。友の死の悲しさ、友を救えなかった悲しさが、後半主に描かれているが、僕はそれ以上に、人間に虐げられた蛇のつらさや、それに同情しようとも我が身を守るの為にどうしようもない心の苦しさがもっと描かれていていいと感じた。壮大なレベルでの話で、大袈裟になってしまうように思われるのだろうが、それを書かなければ、蛇との戦いは終わらないように思う。それともこの戦いはまだ続くのだろうか。この巻は、一応まとまっているが複線だらけという感じだったので、そうなのかもしれない。