IntelliJ IDEAとWSLで開発したい時、
開発環境の構成パターンはいくつかあるので、
それぞれについて整理したメモを、このエントリに残しておきます。

UI、IDE、実行環境をWindows側・WSL側(Linux)のどちらで動かすかで整理すると、
以下のような構成パターンがあります。
他にもあるかも知れないですが

開発するものによって違いますが、
現時点では「1,2の組み合わせ」「4」のどちらかで開発するのが良いかなと思います。

1. WSLは使わない

これは素直にWindowsで全て動かすパターン。

開発するコードがLinuxで動かす前提の場合は、
環境の差異に気をつける必要があります。

2. リモートデバッグ

実行環境のみWSLで動かすパターン。
Ultimate版のIntelliJ IDEAが必要です。

いろいろな構成方法がありますが、
インタプリタの構成やらDeploymentやらを理解して使わないと混乱すると思います。

参考: IntelliJ IDEAのSSHインタープリターの設定を理解するための整理 https://takemikami.com/2022/01/06/IntelliJ-IDEASSH.html

参考サイト

チュートリアル: リモートデバッグ | IntelliJ IDEA
https://pleiades.io/help/idea/tutorial-remote-debug.html

リモート Python インタープリターの構成 | IntelliJ IDEA
https://pleiades.io/help/idea/configuring-remote-python-sdks.html

Python インタープリターを構成する | PyCharm
https://pleiades.io/help/pycharm/configuring-python-interpreter.html

3. JetBrains Gateway

実行環境とIDEをWSL上で動かして、WindowのUIから接続するパターン。
まだBETA版です(2023/05時点)。

少し使ってみましたが、BETA版ということもあり未だ不安定な印象です。

参考サイト

JetBrains Gateway
https://www.jetbrains.com/ja-jp/remote-development/gateway/

4. WSLgでLinux版IDEAを利用

これは全てWSL上で動かすパターン。

何がWindowsで、何がLinuxで動いているかを意識する必要がないので、
混乱がないことがメリットだと思います。

WSLgのセットアップが必要な点と、
日本語入力したい場合にMozcなどのセットアップが必要な点が手間かと思います。
それと、WSLgとWindowのUIの違いが気になるかも知れないです。

参考: WSLgでPyCharmを動かすまでの手順メモ
https://takemikami.com/2022/11/16/WSLgPyCharm.html

以上。